「塗装(とそう)」と「塗床(ぬりゆか)」は何が違うの?業者選びで失敗しないために知っておくこと

塗装は「見た目の美しさ」を目的とし、塗床は「床の保護・強化」を目的としています。

当社のホームページでは「床塗装」と表記していますが、正式名称は「塗床(ぬりゆか)」です。
「塗床」という言葉はあまり知られていないため、検索で見つけてもらうために、やむを得ず「床塗装」と記載しています。

今回この記事を書いたのは、塗床工事を塗装業者に依頼して失敗したというご相談が多いためです。
同じようなトラブルを少しでも減らしたい!という思いからまとめました。

塗装業者と塗床業者は全く別物

塗装業者と塗床業者は、使う道具も施工方法も全く違います。
当社は塗床業者であり、専門的な床施工を行っています。

よくある失敗例

塗装業者が塗床工事を受注することがあります。
専門の塗床業者に依頼していれば問題ありませんが、自社で施工してしまい、下地処理不足のまま仕上げるケースも少なくありません。
その結果、わずか数ヶ月で剥がれや浮きが発生してしまう事例が後を絶ちません。

なぜそんなことが起きるのか?

  • 塗装業者は、下地処理に欠かせないダイヤモンド刃付きの「研磨機」を持っていません。
  • 塗床工事は「コテ」を使った厚膜施工が基本ですが、塗装業者はコテ施工のプロではありません。

では「コテのプロ」である左官業者なら安心かというと、そうとも限りません。
左官業者も研磨機は持っておらず、使用する材料や施工方法は塗床工事とはまったく異なります。

同じ“塗る仕事”でも、全く違う世界

塗装業者・左官業者・塗床業者は、いずれも「塗る」仕事をしますが、扱う対象・目的・技術・道具は別物です。

下地処理の重要性

塗床工事で最も重要なのは下地処理です。
コンクリートや既存の床材にしっかりと付着するように、表面の汚れや油分、古い塗膜を取り除き、表面を適度に荒らすことで密着を良くします。
下地処理が不十分だと、どれだけ高品質な塗床材を使っても、すぐに剥がれてしまいます。

塗装業者・左官業者・塗床業者の違い

項目塗装業者左官業者塗床業者
得意外壁・屋根の塗替え下地づくり耐久性のある床
使用材料塗料セメント・モルタル塗床材
施工道具ローラー、ハケコテ、ヘラコテ、ヘラ、ハケ、ローラー
下地処理洗浄、簡易補修清掃、簡易研磨機械研磨、亀裂補修、プライマー
仕上げの特徴美観、防水、防塵、防錆厚みのあるモルタル面耐摩耗、耐熱、耐薬品、防塵、防滑、耐荷重

床の保護や強化は、下地処理から仕上げまで熟知している塗床専門業者にお任せください。

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塗装業者か塗床業者か迷われたときは、お気軽にお問い合わせください。

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