HACCP対応の床で大切なのは、以下の3つです。
・清潔に保てること
・水や汚れが溜まらないこと
・破損や劣化がないこと
すべての食品事業者は、2021年6月にHACCPの導入が完全義務化されました。
HACCPとは、簡単に言うと、有害な微生物や異物が製造過程で食品に混入する危険を除去または低減させるための管理手法です。
HACCPという名前は、以下の単語の頭文字から作られています。
H:Hazard(危害)
A:Analysis(分析)
C:Critical(重要)
C:Control(管理)
P:Point(点)

食品工場の仕事は、単なる製造作業ではありません。
作られた食品はそのまま消費者の口に入り、直接健康に影響を与えます。
だからこそ、わずかな不注意や衛生管理の不徹底が、大きな事故や食中毒につながる可能性があります。
また、食品工場の床は、過酷な使用条件にさらされるため材料の選定には注意が必要です。
不適切な材料を使うとすぐに劣化し、剥離します。
食品工場床(HACCP対応)のチェックポイントは?
1:ひび割れ・穴
汚れや水が溜まりやすく、細菌や害虫の温床になるリスクがあります。
2:剥がれ・めくれ
床材がめくれると、異物混入の原因になります。
3:清掃のしやすさ
床の材質や仕上げによって、汚れが残りやすい場合があります。
4:滑りやすさ
HACCPでは安全性も求められます。水や油で滑りやすい場所では、防滑仕様の床材が必要です。
5:耐熱性
釜下など高温になる場所では、耐熱性のない床材だと剥がれて異物混入につながります。
6:耐薬品性
洗浄剤や消毒液に弱い床材は劣化しやすく、剥がれから異物混入のリスクが発生します。
このように、食品工場の床は「安全・清掃性・耐久性」がすべて求められます。
新設や改修の際は、場所ごとに適した床材を選び、必ず専門の塗床業者に依頼をすることが大切です。
すでに剥がれている床はどうすればいい?
早めの補修が大切です
剥がれた床は、放置せずにすぐ直すことが被害の拡大を防ぐポイントです。
放置すると、剥がれた部分から水分や油が浸入し、コンクリートが劣化しやすくなります。
また、放置期間が長くなるほど、補修が難しくなり、コストも増加します。

全面塗替えは難しくても、補修ならDIYで対応可能
床全体の塗替えは専門的で難しいですが、剥がれた部分だけの補修であればご自身でも対応可能です。
当社の補修材の特徴
当社は、塗床工事と同時に補修材の販売も行う数少ない会社です。
正直に言えば、塗床工事だけを行った方が利益は出ますが、「予算の都合で床が直せないお客様をなくしたい」という思いから、現場と同じ材料を一般の方でも使えるように改良して小分け販売をしています。
1番よくないのは放置!
剥がれを放置すると、衛生面・安全面・床材の耐久性に大きな影響が出ます。まずは早めの補修をおすすめします。
保健所の立ち入り検査で指摘を受けたらどうすればいい?
保健所は、食品工場や飲食店に対して 定期的に巡回検査 を行います。
さらに、消費者から「異物混入」や「食中毒」などの通報があった場合にも調査に入ります。
検査で指摘を受けた場合は、指定された期限までに是正対応が必須です。
対応を怠ると、最悪の場合は 営業停止処分 に至ることもあります。
床の指摘を受けた場合、通常は塗床業者に依頼するのが一般的ですが、当社では 自分でできる補修材もご用意しています。
指摘箇所の写真を送っていただければ、「業者対応が必要か」「自分で補修できるか」アドバイス可能です。
その際、最適な床材の選定もこちらでご提案いたします。
指摘を受けても、迅速に対応すれば信頼を維持できます。
床の補修でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。