きれいで、長持ちする床にするために必要です。
プライマーは、英語の「Primary(第一の)」が語源で、その名のとおり「一番はじめに塗る塗料」という意味を持っています。
プライマーが必要な具体的な理由は?
1:塗床材をしっかり密着させる
2:コンクリートなどへの塗床材の吸い込みを防ぐことができる
3:下地からの通気を抑制する
1:塗床材をしっかり密着させる
プライマーは、中塗り・上塗り塗料と基材との「接着剤」のような役割をします。
プライマーを塗らずに塗床材を塗ってしまうと、せっかく塗ってもベリベリと剥がれてしまったり、膨れたりすることがあります。
2:コンクリートなどへの塗床材の吸い込みを防ぐことができる
コンクリートは、一見すると硬くてツルツルしていますが、実際には内部にたくさんの小さな空気の穴があります。
プライマーを塗らずに塗床材を塗ってしまうと、コンクリートの小さな穴に、塗床材が吸い込まれてしまいます。
そうなると、十分な塗膜が形成されず、塗膜の性能が最大限に発揮できなくなってしまいます。
3:下地からの通気を抑制する
コンクリート内部には湿気や空気が残っている場合があります。
プライマーを塗ることで、下地からの通気を抑え、膨れやピンホール(小さな穴)の発生を防止します。
プライマーを塗る大まかな流れは?
1:下地処理をする
2:プライマーを塗る
3:中塗材または、上塗材を塗る
※3は施工内容によって、複数の工程が発生します。



プライマーには主にどんな種類があるの?
1:通常プライマー
2:油面プライマー
3:導電床プライマー
4:湿潤面プライマー
1:通常プライマー
2:油面プライマー
油が付着・浸透している下地に使用します。
整備工場・食品工場・機械工場など、油汚れの多い環境で効果を発揮します。
油分が残っている床でも、しっかりと密着するよう設計されています。
3:導電床プライマー
導電床プライマーは、通常のプライマーと異なり、電気を通す(導電性)という特別な機能を持っています。
静電気による粉塵爆発や誤作動を防ぐため、粉体や可燃性物質を扱う工場などで、導電床を施工する際に使用します。


4:湿潤面プライマー
湿気が抜けにくい環境で施工するときに使用します。
基本的に下地は乾燥させることが大前提ですが、地下室や倉庫など、コンクリート内部の水分が抜けにくい場所に使用します。
但し、水分量をある程度許容するレベルなので、水が溜まっているような場所には使用できません。
まとめ
プライマーは、塗床の寿命を大きく左右する大切な下塗り材です。
しっかりと下地を整えることで、剥がれにくく、美しく長持ちする床に仕上がります。
長持ちする床の秘密は、最初のひと塗りです。

