床にR面取りを行うことで、汚れが溜まりにくく、洗浄しやすい形状になります。
R面とは?
R面という言葉はあまり聞きなれない言葉かもしれません。
R面のRはRadius(ラディウス:半径)の略です。
床のR面とは、床と壁、床と立ち上がり、床と溝などの直角部分に半径(R)をもたせて丸く仕上げる処理のことを指します。
R寸法の例
R0 → 丸みなし
R5 → 半径5mmの丸み
R10 → 半径10mmの丸み
R面は一見すると小さな処理に見えますが、実は衛生性・耐久性・安全性に大きく関わる重要な要素です。
なぜ床にR面が必要なのか?
1.清掃性・衛生性の向上(HACCP対応)
直角の入隅は、汚れが溜まりやすい、洗浄水が残りやすい、ブラシや高圧洗浄が当たりにくいといった問題があります。
R面にすることで、汚れが溜まりにくくなり、洗浄もしやすくなるため、 食品工場・厨房・薬品工場などでは必須に近い仕様とされています。
2.欠け・割れを防ぐため
床の直角部分は、人の歩行、台車の通過、機械の振動などにより力が集中しやすい弱点部です。
直角のままでは、角から欠けやクラックが発生しやすくなります。
R面を設けることで応力が分散され、コンクリートの欠け防止、塗床材の割れ・剥がれ防止 につながります。
3.塗床材の膜厚を確保するため
塗床材や防水材は、直角部分ではどうしても膜が薄くなりがちです。
膜厚不足は、早期摩耗、剥離、防水性能の低下の原因になります。
R面をつけることで材料が自然に回り込み、均一な膜厚が確保でき、耐久性が向上します。
4.安全性の向上
床の角が直角のままだと、作業者が接触した際のケガ、台車・機材の破損 などのリスクがあります。
R面はこれらのリスクを軽減し、作業環境の安全性向上にも貢献します。

HACCP衛生管理に適した床清掃の基本原則
1.汚れが「溜まらない構造」であること
2.洗い流せること
3.清掃ムラが出にくいこと
👉 HACCPでは「誰がやっても同じレベルで清掃できる床」が理想です。
床は食品に直接触れないため軽視されがちですが、実際には菌や異物が最も拡散しやすい場所です。
R面のある床は「ゴミが溜まりにくい」「ブラシが当たりやすい」「洗浄水が残りにくい」ため、清掃品質が安定します。
床のR寸法の考え方
一般的な目安は以下の通りです。
軽歩行・倉庫:R5程度
工場・厨房:R10〜R20
高衛生・高耐久を求める現場:R20以上
※使用用途、清掃方法、台車の有無などにより適切なR寸法は変わります。
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R面取りで床の衛生性・耐久性を高める
床のR面は、単なる見た目の問題ではなく、
衛生性・安全性の確保
欠け・割れ防止
塗床の耐久性向上
といった多くの役割を担っています。
長期的に床トラブルを減らすためには、用途や環境に合わせた適切なR寸法の設定と、確実な施工が欠かせません。
また、現在R面になっていない床であっても、補修工事のタイミングで後からR面施工を行うことが可能です。
既存床の状態や使用環境を確認したうえで、将来的な欠け防止や清掃性向上を見据えた最適なR寸法をご提案いたします。
床の状態や用途によって最適な仕様は異なります。
判断に迷われた際は、ぜひお気軽にご相談ください。
