202503_埼玉県:薬品工場 導電床工事

施工後

施工日:2025年3月

ご要望・問題点

施工前

製造工程で粉を使うようになったため、粉塵爆発を防ぐため、導電塗床に変更したい

■粉塵爆発とは
可燃性の粉塵が空気中に舞い上がり、着火源によって爆発的に燃焼する現象です。これは火災の一種ですが、燃焼が急激かつ広範囲に広がるため、被害が非常に大きくなりやすいのが特徴です。

施工条件

工場が止まっている休日で対応をして欲しい

施工期間

工期:2.5日(施工:2日 養生:0.5日)
※養生期間は使用できない期間です。

施工範囲

薬品工場の床

施工面積

110㎡

使用塗料

エポキシプライマー(他社)

既存塗床材との密着を高めるための下塗材

上塗可能時間:3時間

アース用銅板(他社)

物体に発生した静電気を大地に逃がすために必要

導電プライマー(他社)

静電気拡散性や導電性を持つ塗床材を施工する際に、下地と導電層の密着性を高めると同時に、導電性能を確保するために使う専用の下塗り材

上塗可能時間:3~12時間

エポキシ樹脂厚膜導電塗床材(他社)

静電気拡散性や導電性を持つ厚膜タイプの床用塗料で、主に静電気対策が必要な現場に使用

歩行可能時間:12時間

工法

導電流しのべ工法(平滑2.5mm)

施工の流れ

1

施工前

製造商品の変更により、エポキシ樹脂厚膜塗床から導電床に変更
2

下地処理研磨(既存塗床材表面の汚れ除去及び目粗し)

使用による床表面の汚れ除去及び目粗し研磨
3

下地処理研磨(亀裂補修材充填)

亀裂・穴に補修材を充填する

上塗可能時間:20分
4

プライマー塗布

既存塗床材との密着を高めるために塗布

上塗可能時間:3時間
5

アース用銅板接地

電気を逃がすための銅板をエポキシ系接着剤にて接地
6

導電用プライマー塗布

仕上材の密着を高めるために塗布
電気を通す専用プライマー

上塗可能時間:12時間
7

通電検査

床材が規定通りの導電性能(静電気を安全に逃がす性能)を持っているかどうか確認
抵抗値が5KΩ(キロオーム)以下であること
8

エポキシ樹脂厚膜帯電防止仕上

導電性の他に、防塵性、耐摩耗性に優れた
導電床用のエポキシ樹脂厚膜材を使用して仕上塗り

歩行可能時間:18時間

参考価格

参考価格:9,000円~/1㎡あたり
※記載の価格は300㎡以上を基準としています。
※別途、諸経費がかかります。

備考・詳細

以下のような環境では、静電気の発生による火災・爆発リスクや、粉塵・微粒子の付着・拡散、精密機器の誤動作・故障といった問題が懸念されるため、静電気防止対策が重要となります。

製粉工場(小麦粉など)
金属粉を扱う工場(アルミニウム、マグネシウム等)
プラスチック・ゴムの製造・加工現場
食品工場(砂糖、ココア、コーンスターチなど)
クリーンルーム(医療・製薬・電子関連など)
電子部品の製造工場
コンピュータールームやデータセンター

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